ブックタイトルカテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン
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カテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン
Ⅰ. 概要本ガイドラインは、米国疾病対策センター(CDC) の『尿道カテーテルにおける感染(CAUTI: catheter-associated urinary tract infection) の予防のためのガイドライン』(1981 年発表 ) を更新・拡大するものである。1981 年版ガイドラインの改訂が必要となった背景としていくつかの変化があり、それには「CAUTI 予防の研究と技術の進歩」「非急性期施設の患者や長期に尿道カテーテル留置を必要とする患者への対応の必要性の高まり」「予防対策の重点化」「アウトカムとプロセスの評価項目に関する目標と指標の明確化」などが含まれる。改訂ガイドラインでは、旧版の更新に加えて、長期留置カテーテルを必要とする患者や代替排尿法 ( 例 : 間欠導尿法 ) で管理できる人の CAUTI 予防に関する入手可能なエビデンスをレビューしている。また、導入、実践評価、サーベイランスに関する個別勧告も掲載している。CAUTI 予防の一般原則については旧版から変更はないが、2007 年 7 月に行われた基準の系統的レビューに基づく説明と個別ガイドラインを加えている。認識に差異がみられる分野については追加研究の勧告も盛り込んでいる。更に、実施に向けてのガイダンスを示すために、CAUTI 予防について優先度の高い勧告を概説している。本書は「感染予防担当者」「医療疫学担当者」「医療管理者」「看護師」「その他の医療提供者」「一連のケア全般にわたる医療環境向けの感染対策プログラムを開発、導入、評価する責任がある者」を対象としている。更に、CAUTI 予防に関する詳細な実施ガイダンスの策定を考えている学会や団体にとっての情報源として使用することもできる。我々は、入手可能な最適なエビデンスについての、対象を絞った系統的レビューに基づくガイドラインを策定し、そのエビデンスと勧告との明白な関連性を示すことを目的とした。これを達成するために、エビデンスの質を評価して勧告の度合いを判定することを目的として、改良型の GRADE システムアプローチを採用した。本ガイドラインの方法論、構成、要素については、医療感染管理諮問委員会 (HICPAC) の承認を受けており、HICPAC が発行する今後のガイドラインに利用される。採用したアプローチについて詳しくは「方法」の章で述べている。CAUTI 予防についてのエビデンスを評価するために、次の 3 つの重要な疑問点および関連する下位疑問点を扱っているデータについて調査した。1. 誰が尿道カテーテルを必要とするか ?A. いつ尿道カテーテル留置が必要か ?B. CAUTI の危険性因子は何か ?C. 尿道カテーテルに関連した死亡の危険性が最も高いのはどのような集団か ?2. 尿道カテーテルを必要とすると考えられる人にとってのベストプラクティスは何か ? すなわち、次に関連する危険性と有益性は何か ?A. カテーテル留置に対する各種のアプローチB. 各種のカテーテルまたは導尿システム< 日本語訳 > Ⅰ. 概要11