ブックタイトルカテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン

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概要

カテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン

B. 停滞のない尿流を維持する。⇒ IB(Q1B と Q2D)1. カテーテルや導尿チューブが折れ曲がらないようにする。⇒ IB2. 採尿バッグは常に膀胱レベルよりも低い位置で維持する。採尿バッグは床に触れないようにする。⇒ IB3. 患者ごとに異なる清潔な採尿容器を用いて、定期的に採尿バッグを空にする。尿が飛散しないように、また未滅菌の採尿容器と排尿口が接触しないようにする。⇒ IBC. カテーテルまたは採尿システムの操作時は、適宜、手袋とガウンの着用を含め標準予防策を用いる。⇒ IBD. 複合型導尿システム( 排尿口の消毒薬放出カートリッジのような細菌の侵入を減らすメカニズムの使用など ) を常用する必要はない。⇒ II(Q2B)E. 定期的な間隔での尿道留置カテーテルまたは採尿バッグの交換は推奨しない。むしろ、感染や閉塞のような臨床的な適応に基づくか、閉鎖式システムが損なわれたときにカテーテルと採尿バッグを交換することを勧める。⇒ II(Q2C)F. 臨床的な適応 ( 例 : 泌尿器科手術後のカテーテル抜去時に細菌尿がみられる患者など )でない限り、短期または長期のカテーテル留置を必要とする患者において、CAUTIを予防するために抗菌薬の全身投与を常用しない。⇒ IB(Q2C)1. 短期でカテーテル留置を必要とする患者において、UTI 予防のための尿路消毒薬( 例 :メテナミンなど ) の使用については、追加研究が必要である。⇒勧告なし /未解決問題 (Q2C)G. カテーテル留置中に CAUTI 予防のために消毒薬で尿道口周囲を消毒しない。日常的な衛生管理 ( 例 : 毎日の入浴やシャワー時の尿道面の洗浄など ) が適正である。⇒IB(Q2C)H. カテーテルの閉塞が予測されない限り膀胱洗浄は推奨しない。( 例 : 前立腺手術や膀胱手術後に出血するかもしれないような場合に限り膀胱洗浄する )⇒ II(Q2C)1. 閉塞が予測される場合は、閉塞を防ぐことを目的に閉鎖式の持続洗浄を勧める。⇒ III. 抗菌薬を使用した膀胱の定期的な洗浄は推奨しない。⇒ II(Q2C)J. 消毒薬または抗菌薬の溶液を採尿バッグに日常的に注入することは推奨しない。⇒ II(Q2C)K. 抜去前に留置カテーテルをクランプする必要はない。⇒ II(Q2C)L. 長期に尿道カテーテル留置を必要とする患者での UTI を予防するための細菌干渉 ( 非病原性菌株を膀胱内に植え付けることなど ) の使用については、追加研究が必要である。⇒勧告なし / 未解決問題 (Q2C)日本語訳カテーテル材料M. CAUTI 発生率を減らすために包括的な対策を実施しても CAUTI 発生率が低下しない16< 日本語訳 > Ⅱ. 勧告の概要