ブックタイトルカテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン

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概要

カテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン

最新の系統的レビューの範囲外の関連疑問点を先行の系統的レビューが取り扱っている場合は例外とした。すべての関連研究が検索で確実に取り込まれるようにするため、文献目録は臨床専門医から成るパネルによって綿密に調べられた。エビデンスの等級付け最初に、各研究の質について、既存の方法チェックリストから作った評価段階を使って評価し、エビデンス表に点数を記録した。補遺 * 3 には主要な各研究デザインの質を評価するために使った一連の疑問点を盛り込んでいる。次に、エビデンスベースの質はGRADEワーキンググループの方法を転用して評価した 32 。簡潔に言うと、GRADE 表は、エビデンス表内で扱っている介入または疑問点それぞれについて作成したものである。GRADE 表には、関心のある介入、臨床的に重要と判断されたエビデンス表に列記されたアウトカム、各アウトカムに関するエビデンスの量と種類、関連した所見、アウトカムに関するエビデンスの GRADE のほか、当該介入または疑問点のエビデンスベースの全体的な GRADE を盛り込んだ。各アウトカムに関するエビデンスの初期 GRADE は、エビデンスベースが無作為化対照試験 (RCT) または RCT の系統的レビューを含む場合は「高」、エビデンスベースが観察研究のみを含む場合は「低」、エビデンスベースが非対照研究のみで成る場合は「超低」とみなした。その後、初期 GRADE を 8 つの基準によって修正することもあった 34 。エビデンスベースの GRADE を引き下げる基準には質、一貫性、直接性、精確性、出版バイアスが含まれ、GRADE を引き上げる基準には大きな効果の程度、用量反応勾配、または効果の程度を高める未測定の交絡因子の包含が含まれる ( 表 3)。GRADE の定義は以下のとおりである。1. 高 : 追加研究で効果の予測に対する信頼が変わりそうにない。2. 中 : 追加研究で効果の予測に対する信頼が影響を受ける見込みがあり、予測の変更の可能性がある。3. 低 : 追加研究で効果の予測に対する信頼が影響を受ける見込みが非常に高く、予測の変更が見込まれる。4. 超低 : 効果のどのような予測も不確かである。特定の介入または疑問点の各アウトカムに関するエビデンスベースの GRADE を決定した後、当該介入または疑問点のエビデンスベースについて全体的な GRADE を計算した。全体的な GRADE は、勧告する上で肝要とみなされるアウトカムに関する最も低いGRADE に基づいている。< 日本語訳 > Ⅶ. 方法31