ブックタイトルカテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン
- ページ
- 40/120
このページは カテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン の電子ブックに掲載されている40ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは カテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン の電子ブックに掲載されている40ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
カテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン
と、そして、自己排尿と比較して、後期 (3 歳超 ) よりも早期 (1 歳未満 ) に清潔間欠導尿を受けている患者における尿路機能低下 ( 熱性尿路感染、膀胱尿管逆流、水腎症、または血中尿素窒素もしくは血清クレアチニンの増加によって定義 ) の危険性が低いことであった。エビデンスレビュー表 1A. いつ尿道カテーテル留置が必要か ?1A.1. 常用ではなく、必要な場合に限り、手術患者に尿道カテーテルを使用する。(カテゴリーIB)1A.2. 尿失禁管理のために、患者およびナーシングホーム居住者で尿道カテーテルを使用することを避ける。(カテゴリーIB)1A.2.a. 尿失禁のある患者または居住者での体外式カテーテルの定期的な使用 ( 例 :夜間使用 ) および皮膚創傷を予防するためのカテーテルの使用については、追加研究が必要である。( 勧告なし / 未解決問題 )1A.3. 膀胱出口部閉塞のある特定の患者において、留置カテーテルの代替として尿道ステントを用いることの有益性については、追加研究が必要である。( 勧告なし / 未解決問題 )1A.4. 脊髄損傷患者では、間欠導尿法など長期留置カテーテルの代替法を検討する。(カテゴリーII)Q1B. CAUTI の危険性因子は何か ?この疑問点に答えるために、複数の研究で考察された危険性因子に関するエビデンスの質をレビューした。SUTI および細菌尿であると判断するための重要なアウトカムについて検討した。この疑問点に関するエビデンスは RCT11 件 59-69 と観察研究 37 件 9,50,54,70-103から成る。エビデンスレビューの所見と全重要アウトカムに関するグレードはエビデンスレビュー表 1B で示している。SUTI に関しては 50,54,61,62,74,75,79,83,102,103 、低質エビデンスが女性、高齢者、長期カテーテル留置、免疫機能障害、抗菌薬曝露の欠如、が危険性因子であることを示唆した。超低質エビデンスはカテーテル閉塞と低アルブミン量が危険性因子でもあることを示唆した。細菌尿に関しては 9,59-61,63-68,72,73,76-78,82,84-86,89-94,96-100 、複数の危険性因子が確認された。長期カテーテル留置に関して高質エビデンスがあり、女性、尿道培養陽性、抗菌薬曝露の欠如に関して中質エビデンスがあった。また、低質エビデンスが細菌尿の危険性因子 ( 高齢、導尿システムの切断、糖尿病、腎臓機能障害、重症度の高い疾患、免疫機能障害、手術室以外でのカテーテルの留置、カテーテルを挿入する人の専門的訓練の不足、尿失禁、整形外科または神経内科の入院など ) と関係していた。我々の検索では、有害事象や抗菌薬使用に関連する抗菌耐性についてのデータは見つけられなかったが、観察研究 1 件で、抗菌薬の抗菌作用がカテーテル留置の最初の 4 日間だけ続いたこと、そして、抗菌薬曝露が尿中細菌叢の疫学に変化をもたらしたことが判明した。< 日本語訳 > Ⅷ.エビデンスレビュー37