ブックタイトルカテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン
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カテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン
Q2A.2. 「間欠導尿法」vs.「尿道留置カテーテル」低質エビデンスが、特定集団において尿道留置カテーテルを上回る間欠導尿法利用の有益性を示唆した 84,104-106,110-114,124-126,135,136 。この根拠は、SUTI と細菌尿 / 不特定 UTI 危険性が減少していることであった。しかし、間欠導尿をしている術後患者の尿閉の危険性は増加していた。1 件の研究では、排尿機能回復まで定期的に (6 ~ 8 時間ごと )カテーテルを挿入することによって尿閉と膀胱膨満が避けられた。神経因性膀胱患者の研究では、一貫して、間欠導尿法での CAUTI 危険性の減少が確認された。術後 24 時間以内にカテーテルを抜去された手術患者の研究では、間欠導尿法とカテーテル留置との間に細菌尿についての差異は確認されなかったが、カテーテルが 24 時間を超えて留置された研究では結論の一致は示されなかった。我々の検索では、患者満足度の差異についてのデータは見つけられなかった。Q2A.3. 「間欠導尿法」vs.「恥骨上カテーテル」超低質エビデンスが、患者許容性の増加と尿路合併症 ( 膀胱結石、膀胱尿管逆流症、上部尿路異常 ) 危険性の減少に基づき、特定集団において恥骨上カテーテル留置を上回る間欠導尿法の有益性を示唆した 115,116,134-136 。恥骨上カテーテル留置で細菌尿 / 不特定UTI 危険性の減少を確認したが、SUTI では差異はみられなかった。研究対象の集団には外陰手術を受けた女性や脊髄損傷患者が含まれていた。日本語訳Q2A.4. 「恥骨上カテーテル」vs.「尿道留置カテーテル」低質エビデンスが、特定集団において尿道留置カテーテルを上回る恥骨上カテーテルの有益性を示唆した 37,62,104,107,108,128-133,135,136 。この根拠は、細菌尿 / 不特定 UTI およびカテーテル再留置および尿道狭窄の危険性の減少と、患者の快適さおよび満足度の増加であった。しかし、SUTI においては差異はなく、恥骨上カテーテルではカテーテル留置期間が長くなる危険性が増加した。研究の主な対象は術後患者や脊髄損傷患者であった。我々の検索では、カテーテル挿入またはカテーテル部位に関連した合併症の差異についてのデータはみつけられなかった。Q2A.5. 「清潔間欠導尿法」vs.「無菌間欠導尿法」中質エビデンスが間欠導尿法に関して、清潔操作を上回るような無菌操作の有益性はないことを示唆した 63,73,105,117-122 。SUTI または細菌尿 / 不特定 UTI 危険性には差異は見つけられなかった。研究対象となった集団には療養所入居者や神経因性膀胱 / 脊髄損傷の成人患者および小児患者が含まれた。40< 日本語訳 > Ⅷ.エビデンスレビュー