ブックタイトルカテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン
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カテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン
疑問点に関するエビデンスは、系統的レビュー 5 件 37,137-140 、RCT17 件 64,143-158 、観察研究23 件 82,86,89,97,159-163,165-178 、経済分析 3 件 179,180,181 から成る。エビデンスレビューの所見と全重要アウトカムに関するグレードはエビデンスレビュー表 2B で示している。Q2B.1.a. 「銀被覆カテーテル」vs.「標準カテーテル」低質エビデンスが、標準ラテックスカテーテルと比較しての銀被覆カテーテルの有益性を示唆した 37,82,86,137-139,143,159-163,165,166 。この根拠は、銀被覆カテーテルでの細菌尿 / 不特定 UTI 危険性の減少と、微生物学的アウトカムについてのデータを報告した研究における尿道刺激または抗菌薬耐性の増加のエビデンスがないことであった。銀合金被覆カテーテルに関しては有意な差がみられたが、酸化銀被覆カテーテルではみられなかった。無作為化対照試験のメタ分析 ( 補遺 * を参照 ) では、銀合金被覆カテーテルは、標準ラテックスカテーテル( 対照ラテックスカテーテルは親水性ゲル、テフロン? またはシリコンで被覆したものも被覆していないものもあった ) と比較して、無症候性細菌尿の危険性を低減したが、すべての標準シリコンカテーテルと比較すると差異はなかった。ラテックスカテーテルと比較した銀合金被覆カテーテルの効果は、カテーテル挿入が 1 週未満の患者で使われるときがより明白であった。結果は、非査読研究の包含または除外に左右されなかった。観察研究で、銀合金被覆カテーテルによる SUTI の減少を確認したのは 1 件のみであった 166 。研究対象の環境は熱傷センターであり、対照カテーテルはラテックスで、介入群の患者は入院時に新しいカテーテルを留置され、対照群はそうしなかった。入院患者における最新観察研究では、細菌尿 / 不特定 UTI に関して結論の一致は示されなかった。日本語訳Q2B.1.b 「ニトロフラゾン含浸カテーテル」vs.「標準カテーテル」低質エビデンスが、短期間カテーテルを留置した患者におけるニトロフラゾン含浸カテーテルの有益性を示唆した 137,138 。この根拠は、細菌尿の危険性の減少と、微生物学的アウトカムを報告した研究において、抗菌薬耐性の増加のエビデンスがないことであった。有意差が見られたのは、カテーテル留置の期間が 1 週間未満のときに、ニトロフラゾン含浸カテーテルを評価した 3 件の研究のメタ分析 ( 個別研究で有意差があったのは 1件のみ ) であった。カテーテル留置期間が 1 週間を超えるときは、メタ分析は境界有意であったが、差異は見られなかった。Q2B.2. 「親水性カテーテル」vs.「標準カテーテル」超低質エビデンスが、清潔間欠導尿法を受けている特定集団において、標準的な非親水性カテーテルを上回る親水性カテーテルの有益性を示唆した 137,144-148,169 。この根拠は、*補遺については以下ホームページを参照http://www.cdc.gov/ncidod/dhqp/pdf/guidelines/CAUTI_GuidelineAppendices2009final.pdf42< 日本語訳 > Ⅷ.エビデンスレビュー