ブックタイトルカテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン
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カテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン
SUTI、細菌尿、血尿症、挿入時の痛みの危険性の減少と、患者満足度の増加であった。CAUTI アウトカムの差異は脊髄損傷患者の研究 1 件と膀胱癌に対する膀胱内免疫化学予防を受けている患者の研究 1 件に限られ、他の研究では有意差は確認されなかった。Q2B.3. 「閉鎖式導尿システム」vs.「開放式導尿システム」超低質エビデンスが、開放式導尿システムよりも閉鎖式導尿システムを使う有益性を示唆した 89,171 。この根拠は、閉鎖式導尿システムでの細菌尿の危険性の減少であった。また、1 件の研究はまた閉鎖式導尿システムに関連した SUTI、菌血症、UTI 関連死亡の危険性減少が示唆されることを見いだしたが、統計上の有意差はなかった。滅菌の持続閉鎖式導尿システムは、閉鎖式システムを使った短期カテーテル留置患者における感染危険性の劇的な減少を示す非対照研究 (1966 年発表 ) に基づいて、ケアの標準になった 23 。最新データも導尿システムの切断が細菌尿の危険性因子であるという所見を含んでいる(Q1B)。Q2B.4. 「複合型導尿システム」vs.「簡易型導尿システム」低質エビデンスは、簡易型閉鎖式導尿システムを上回る複合型閉鎖式導尿システムの有益性を示唆しなかった 150-152,154,172,176,177 。複合型システムでは細菌尿危険性の減少はあったが、差異が確認されたのは 1990 年以前に発表された研究だけであり、最新の研究ではなかった。研究対象となった複合型導尿システムは、採尿バッグの排尿口における消毒薬放出カートリッジなど細菌の侵入を減らすための様々な仕組みを備えていた。評価したシステムについてはエビデンス表を参照されたい。Q2B.5. 「事前接続 / 閉鎖式カテーテル」vs.「標準カテーテル」低質エビデンスが、切断の危険性の低減について、非閉鎖式接続部のあるカテーテルを上回る接続部シールされた事前接続のカテーテルの有益性を示唆した 64,153,156,175 。この根拠は、事前接続された閉鎖式カテーテルでの SUTI と細菌尿危険性の減少であった。差異を確認した研究では、効果を確認しなかった研究よりも、対照群における CAUTIの割合が高かった。Q2B.6. 「カテーテルバルブ」vs.「カテーテルバッグ」中質エビデンスが、尿道留置カテーテルをしている特定患者において、採尿バッグを上回るカテーテルバルブの有益性を示唆した 140 。カテーテルバルブは、患者満足度の向上につながったが、細菌尿 / 不特定 UTI または痛み / 膀胱痙攣に差異はなかった。研究における患者の募集とフォローアップに関する背景の詳細は不明で、被験者の大多数は男性であった。我々の検索では、カテーテルバルブの膀胱機能、膀胱 / 尿道外傷またはカテーテル閉塞に対する効果についてのデータはみつからなかった。< 日本語訳 > Ⅷ.エビデンスレビュー43