ブックタイトルカテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン

ページ
48/120

このページは カテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン の電子ブックに掲載されている48ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

カテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン 2009|株式会社メディコン

9. 細菌干渉10.カテーテル洗浄11.カテーテル抜去法 ( 抜去前の「クランピング」vs.「自由排尿」、術後カテーテル留置期間 )12. 尿量測定すべての比較に関して、CAUTI アウトカムのほか、各種のカテーテルまたは導尿システムの危険性と有益性を比較検討するのに肝要な他のアウトカムについて検討した。この疑問点に関するエビデンスは、系統的レビュー6 件 37,105,106,182-184 、RCT56 件 60,61,65-69,143,158,185-231 83,85,88,90,96,102,133,167,178,232-258 180、観察研究 34 件、経済分析 1 件から成る。エビデンスレビューの所見と全重要アウトカムに関するグレードはエビデンスレビュー表 2C で示している。Q2C.1. 抗菌薬予防投与低質エビデンスは、短期カテーテル留置患者において抗菌薬予防投与の有益性を示唆しなかった 37,60,61,83,85,133,158,178,182,185,186,189-191,232-234 。この根拠は、SUTI と細菌尿 / 不特定 UTIに関する結果が不均一であることと、抗菌薬に関する有害事象がないことであった。患者集団、抗菌薬、投与のタイミング、フォローアップ期間など個別因子の一貫性の欠如のため、短期カテーテル留置患者における CAUTI に対する抗菌薬予防投与の効果についてのエビデンスがまとめられなかった。抗菌薬に関連した有害事象を評価した研究は2 件だけであった。我々の検索では、抗菌薬耐性またはクロストリジウム・ディフィシル感染についてのデータはみつからなかった。低質エビデンスは、長期カテーテル留置 ( 留置と清潔間欠導尿 ) 患者において抗菌薬予防投与の有益性を示唆しなかった 106,183,192,194,235,238 。この根拠は、細菌尿の危険性は減少しているが、SUTI に関する結果が不均一であること、そして、カテーテル痂皮形成または有害事象に関して報告された差異がなかったことであった。ただし、データはまばらだった。1 件の系統的レビューは抗菌薬使用による抗菌薬耐性の増加を示唆した。Q2C.2. 尿路消毒薬低質エビデンスが、短期カテーテル留置患者に対するメテナミンの有益性を示唆した196,197。この根拠は、SUTI と細菌尿の危険性が減少されたことと、有害事象に差異がないことであった。エビデンスはノルウェーとスウェーデンでの婦人科手術後の患者についての 2 件の研究に限られていた。超低質エビデンスが、長期カテーテル留置患者に対するメテナミンの有益性を示唆した 106,236-239 。この根拠は、痂皮形成危険性が減少したことと、SUTI または細菌尿危険性に差異がなかったことであった。痂皮形成についてのデータは 1 件の研究に限られていた。長期にカテーテルを留置している、高齢者と脊髄損傷患者が主に研究された。< 日本語訳 > Ⅷ.エビデンスレビュー45