ブックタイトル血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

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概要

血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

マキシマル・バリアプリコーション1. CVC、PICCの挿入またはガイドワイヤー交換の際に、マキシマル・バリアプリコーション(キャップ、マスク、滅菌ガウン、滅菌手袋、全身用の滅菌ドレープの使用を含む)を用いる[14,75, 76, 80]。カテゴリーIB2.挿入中に肺動脈カテーテルを保護するため滅菌スリーブを使用する[81]。カテゴリーIB皮膚の前処置1.末梢静脈カテーテル挿入前に消毒薬(70%アルコール、ヨードチンキまたはグルコン酸クロルヘキシジンアルコール製剤)で皮膚を前処置する[82]。カテゴリーIB2.中心静脈カテーテルおよび末梢動脈カテーテル挿入前とドレッシング交換時に>0.5%クロルヘキシジンアルコール製剤で皮膚を前処置する。クロルヘキシジンに対する禁忌がある場合、ヨードチンキ、ヨードフォア、70%アルコールのいずれかを代替消毒薬として使用することができる[82, 83]。カテゴリーIA3.皮膚消毒でのクロルヘキシジンアルコール製剤とポビドンヨードアルコール製剤の使用比較は行われていない。未解決問題4.生後2カ月未満の乳児でのクロルヘキシジンの安全性と有効性に関して勧告を行うことはできない。未解決問題5.消毒薬はカテーテル留置前に製造元の推奨に従って乾燥させる[82, 83]。カテゴリーIBカテーテル部位のドレッシング法1.カテーテル部位を覆うために、滅菌ガーゼか滅菌透明ドレッシングのいずれかを使用する[84?87]。カテゴリーIA2.患者が発汗症である場合または部位が出血または滲出している場合、これが解決されるまで、ガーゼドレッシングを使用する[84?87]。カテゴリーII3.カテーテル部位のドレッシングは、湿ったり緩んだり明白に汚れたりした場合、交換する[84,85]。カテゴリーIB4.抗菌薬配合の軟膏やクリームは、真菌症と抗菌薬耐性を助長する可能性があるため、透析カテーテルの場合を除いて挿入部位に局所使用しない[88, 89]。カテゴリーIB5.カテーテルやカテーテル部位を水に浸さない。カテーテルへの微生物侵入の確率を減らす対策(例:カテーテルと接続器具をシャワーの間、不浸透性カバーで保護する)を講じることができる場合、シャワーを浴びることは差し支えない[90?92]。カテゴリーIB6.短期CVC部位で使われるドレッシングは、ガーゼドレッシングの場合、2日ごとに交換する。カテゴリーII7.短期CVC部位で使われるドレッシングは、透明ドレッシングの場合は、少なくとも7日ごとに交換する。ただし、カテーテルのズレを起こすリスクがドレッシング交換のメリットを上回るおそれのある小児患者については、この限りではない[87, 93]。カテゴリーIB8.トンネル型または埋め込み型CVC部位で使われる透明ドレッシングは、挿入部位が治癒するまで、少なくとも週1回交換する(ドレッシングが汚れたり緩んだりしていない場合)。カテゴリーII8