ブックタイトル血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

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概要

血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

9.十分に固定された長期カフ付きトンネル型CVC穿刺部位でのドレッシングの必要性に関して勧告を行うことはできない。未解決問題10.カテーテル部位のケアがカテーテル材料に適合することを確認する[94, 95]。カテゴリーIB11.全ての肺動脈カテーテルに滅菌スリーブを使用する[81]。カテゴリーIB12.クロルヘキシジン含浸スポンジドレッシングは、基本的な予防策(教育・訓練、皮膚消毒のためのクロルヘキシジンの使用、マキシマル・バリアプリコーションを含む)の徹底にもかかわらず中心ライン関連血流感染症(CLABSI:central line-associated bloodstreaminfection)の割合が低下しない場合において、生後2カ月を超える患者での一時的短期カテーテルに使用する[93, 96?98]。カテゴリーIB13.他の種類のクロルヘキシジンドレッシングに関する勧告はなされていない。未解決問題14.患者の臨床状況に応じて、カテーテル部位をドレッシング交換時には視診で、また損なわれていないドレッシングを介して定期的に触診でモニターする。挿入部位の圧痛、原因不明の発熱、その他局所感染または血流感染を示す症状が患者にある場合、ドレッシングを外して部位の綿密な検査を行う[99?101]。カテゴリーIB15.カテーテル部位の変化または新たな違和感があれば、施行者に伝えるよう患者に勧める。カテゴリーII患者の清拭CRBSIを減らすために2%クロルヘキシジンで毎日皮膚清拭を行う[102?104]。カテゴリーIIカテーテル固定器具血管内留置カテーテルに伴う感染リスクを減らすために無縫合固定器具を使用する[105]。カテゴリーII抗菌薬/抗菌物質含浸カテーテルとカフクロルヘキシジン/スルファジアジン銀またはミノサイクリン/リファンピン含浸CVCは、包括的なCLABSI率低減対策の導入後もCLABSI率が低下していない場合において、カテーテル留置が5日を超えると見込まれる患者に使用する。なお、包括的な対策には、カテーテルの挿入・維持管理を行う者の教育、マキシマル・バリアプリコーションの採用、CVC挿入中の>0.5%クロルヘキシジンアルコール製剤での皮膚消毒、以上3つの措置が少なくとも盛り込まれていなければならない[106?113]。カテゴリーIA全身への抗菌薬の予防投与血管内留置カテーテルのコロニー形成またはCRBSIを予防するために、カテーテルの挿入前や使用中に全身への抗菌薬の予防投与をルーチンに行わない[114]。カテゴリーIB9