ブックタイトル血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

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概要

血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

表1.静脈および動脈へのアクセスに用いるカテーテルカテーテルの種類挿入部位長さ備考末梢静脈カテーテル通常、前腕または手の静脈に挿入。3インチ(7.62センチ)未満長期使用による静脈炎。血流感染に関連するケースはまれ。末梢動脈カテーテル通常、橈骨動脈に挿入。大腿、腋窩、上腕、後脛骨の動脈でも留置可能。3インチ(7.62センチ)未満感染リスクは低い。血流感染に関連するケースはまれ。ミッドラインカテーテル前肘窩を通して近位尺側皮または橈側皮の静脈に挿入。中心静脈には到達しないこと。末梢カテーテル。3~8インチ(7.62?20.32センチ)アナフィラキシー様反応がエラストメリックヒドロゲル製カテーテルで報告されている。ショート型の末梢静脈カテーテルよりも静脈炎率が低い。非トンネル型中心静脈カテーテル中心静脈(鎖骨下、内頸部、大腿部)に経皮的に挿入。8センチ以上(患者の体格に依存)大部分のCRBSIの原因。肺動脈カテーテルテフロンR製イントロデューサーを通して中心静脈(鎖骨下、内頸部、大腿部)に挿入。30センチ以上(患者の体格に依存)通常、ヘパリンコーティング。CVCと同じ血流感染率。感染リスク低減のため鎖骨下部位が望ましい。末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)尺側皮、橈側皮、上腕の静脈に挿入し、上大静脈に留置。20センチ以上(患者の体格に依存)非トンネル型CVCより感染率は低い。トンネル型中心静脈カテーテル鎖骨下、内頸部、大腿部の静脈に埋め込み。8センチ以上(患者の体格に依存)カフがカテーテル経路への微生物の移動を阻止する。非トンネル型CVCより感染率は低い。完全埋め込み型カテーテル皮下トンネルを通し、針を使って皮下ポートにアクセスする。鎖骨下または内頸部の静脈に埋め込む。8センチ以上(患者の体格に依存)CRBSIのリスクが最低。患者のセルフイメージが改善される。局所的なカテーテル部位のケアが不要。カテーテル抜去には手術が必要。臍帯カテーテル臍帯静脈、臍帯動脈のいずれかに挿入。6センチ以下(患者の体格に依存)臍帯静脈、臍帯動脈いずれに留置されたカテーテルもCRBSIのリスクは同じ。15