ブックタイトル血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

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概要

血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

手指衛生と無菌操作勧告1.普通の石鹸と水で手を洗うか擦式アルコール製剤(ABHR)を用いて手指衛生を行う。手指衛生は、血管内留置カテーテルの挿入、交換、アクセス、修復、ドレッシングの前後だけでなく、カテーテル挿入部位の触診の前後にも行わなければならない。無菌操作が守られない限り、消毒薬の塗布後に挿入部位の触診は行ってはならない[12, 77-79]。カテゴリーIB2.血管内留置カテーテルの挿入とケアの際には無菌操作を守る[37, 73, 74, 76]。カテゴリーIB3.皮膚消毒薬の塗布後にアクセス部位に触れない場合、末梢血管内留置カテーテルの挿入には滅菌手袋ではなく清潔手袋を着用する。カテゴリーIC4.動脈、中心、ミッドラインの各カテーテル挿入の際には滅菌手袋を着用しなければならない[37, 73, 74, 76]。カテゴリーIA5.ガイドワイヤー交換を行うとき、新しいカテーテルを取り扱う前に新しい滅菌手袋を使用する。カテゴリーII6.血管内留置カテーテルのドレッシングを交換するとき、清潔手袋か滅菌手袋のいずれかを着用する。カテゴリーIC背景カテーテルの挿入前や維持管理前の手指衛生は、カテーテル操作時の適正な無菌操作とともに、感染予防に役立つ[12]。手指衛生を正しく行うには、アルコール系製剤か[255]石鹸を使って水で十分に洗う[77]。適切な無菌操作では、末梢カテーテル挿入の場合、滅菌手袋は必ずしも必要ではなく、新しい使い捨て非滅菌手袋を「ノータッチ」操作とともに末梢静脈カテーテルの挿入に使うことができる。中心静脈カテーテル留置の場合は、「ノータッチ」操作ができないため、必ず滅菌手袋を着用しなければならない。22