ブックタイトル血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

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概要

血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

カテーテル部位のドレッシング法勧告1.カテーテル部位を覆うために、滅菌ガーゼか滅菌透明ドレッシングのいずれかを使用する[84?87]。カテゴリーIA2.患者が発汗症である場合または部位が出血または滲出している場合、これが解決されるまで、ガーゼドレッシングを使用する[84?87]。カテゴリーII3.カテーテル部位のドレッシングは、湿ったり緩んだり明白に汚れたりした場合、交換する[84,85]。カテゴリーIB4.抗菌薬配合の軟膏やクリームは、真菌症と抗菌薬耐性を助長する可能性があるため、透析カテーテルの場合を除いて挿入部位に局所使用しない[88, 89]。カテゴリーIB5.カテーテルやカテーテル部位を水に浸さない。カテーテルへの微生物侵入の確率を減らす対策(例:カテーテルと接続器具をシャワーの間、不浸透性カバーで保護する)を講じることができる場合、シャワーを浴びることは差し支えない[90?92]。カテゴリーIB6.短期CVC部位で使われるドレッシングは、ガーゼドレッシングの場合、2日ごとに交換する。カテゴリーII7.短期CVC部位で使われるドレッシングは、透明ドレッシングの場合は少なくとも7日ごとに交換する。ただし、カテーテルを取り外すリスクがドレッシング交換のメリットを上回るおそれのある小児患者については、この限りではない[87, 93]。カテゴリーIB8.トンネル型または埋め込み型CVC部位で使われる透明ドレッシングは、挿入部位が治癒するまで、少なくとも週1回交換する(ドレッシングが汚れたり緩んだりしていない場合)。カテゴリーII9.十分に治癒した長期カフ付きトンネル型CVC穿刺部位でのドレッシングの必要性に関して勧告を行うことはできない。未解決問題10.カテーテル部位のケアがカテーテル材料に適合することを確認する[94, 95]。カテゴリーIB11.全ての肺動脈カテーテルに滅菌スリーブを使用する[81]。カテゴリーIB12.クロルヘキシジン含浸スポンジドレッシングは、基本的な予防策(教育・訓練、皮膚消毒のためのクロルヘキシジンの使用、マキシマル・バリアプリコーションを含む)の徹底にもかかわらずCLABSIの割合が低下しない場合において、生後2カ月を超える患者での一時的短期カテーテルに使用する[93, 96?98]。カテゴリーIB13.他の種類のクロルヘキシジンドレッシングに関する勧告はなされていない。未解決問題14.患者の臨床状況に応じて、カテーテル部位をドレッシング交換時には視診で、また損なわれていないドレッシングを介して定期的に触診でモニターする。挿入部位の圧痛、原因不明の発熱、その他局所感染または血流感染を示す症状が患者にある場合、ドレッシングを外して部位の綿密な検査を行う[99?101]。カテゴリーIB15.カテーテル部位の変化または新たな違和感があれば、施行者に伝えるよう患者に勧める。カテゴリーII25