ブックタイトル血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

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概要

血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

く、感染率は、ヘパリン単独治療群と比べて、いずれの治療群も有意に低かった(1.72/1,000CVC日[H]vs 0.55/1,000CVC日[VCH]vs 0.37/1,000CVC日[VH])。ヘパリン単独と比較してバンコマイシン含有ロック液またはフラッシュ液の有用性を調べた無作為化対照試験7件のメタ分析で、バンコマイシン/ヘパリン液のリスク比は0.49であった(95%CI 0.26~0.95、P=0.03)[300]。カテーテルロック法の使用は、単にバンコマイシンでカテーテルをフラッシュするよりもメリットは大きいようであった。近年では、前向き二重盲検無作為化試験において、腫瘍患者の原発性CABSI予防のために70%エタノールロックとヘパリン添加生理食塩水の有用性が比較されている。エタノールロック法を受けている患者は原発性CRBSIに罹る確率が有意に低かった(0.60/1,000CVC日vs 3.11/1,000CVC日、OR 0.18、95%CI 0.05~0.65、P=0.008)[301]。34