ブックタイトル血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

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概要

血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

成人・小児患者の末梢動脈カテーテルと血圧モニタリング器具勧告1.成人患者では、感染リスクを減らすため挿入部位として大腿や腋窩よりも橈側、上腕、足背いずれかの部位を使用するのが望ましい[46, 47, 157, 158]。カテゴリーIB2.小児患者では、上腕部位は使用してはならない。橈骨、足背、後脛骨部位が挿入部位として大腿や腋窩よりも望ましい[46]。カテゴリーII3.末梢動脈カテーテル挿入中、少なくともキャップ、マスク、滅菌手袋、小さな滅菌穴あきドレープを使用しなければならない[47, 158, 159]。カテゴリーIB4.腋窩または大腿動脈カテーテル挿入中は、マキシマル・バリアプリコーションを採用しなければならない。カテゴリーII5.動脈カテーテルは、臨床上必要があるときに限り交換する。カテゴリーII6.動脈カテーテルは、不要になったときにできるだけ速やかに抜去する。カテゴリーII7.可能な場合は、再使用可能タイプではなく使い捨てタイプのトランスデューサアセンブリを使用する[160?164]。カテゴリーIB8.動脈カテーテルは、カテーテル由来感染を予防するためにルーチンに交換しない[165, 166,167, 168]。カテゴリーII9.トランスデューサは、使い捨てタイプも再使用可能タイプも、96時間で交換する。トランスデューサ交換時には、システムの他の構成品(連結管、持続フラッシュ器具、フラッシュ溶液を含む)も交換する[37, 161]。カテゴリーIB10.血圧モニタリングシステム(較正器具、フラッシュ溶液を含む)の構成品はすべて無菌に維持する[160, 169?171]。カテゴリーIA11.血圧モニタリングシステムの操作回数とシステムへの進入を最小限に抑える。血圧モニタリングカテーテルの開通性を維持するために、開放式(シリンジと三方活栓を必要とするもの)ではなく、閉鎖式フラッシュシステム(持続フラッシュ)を使用する[163, 172]。カテゴリーII12.三方活栓ではなくダイヤフラムを通して血圧モニタリングシステムにアクセスするとき、アクセス前にダイヤフラムを適切な消毒薬でスクラブする[163]。カテゴリーIA13.血圧モニタリング回路を通してブドウ糖含有溶液や中心静脈栄養輸液を投与しない[163,173, 174]。カテゴリーIA14.使い捨てタイプのトランスデューサが使用できない場合、再使用可能タイプのトランスデューサを製造元の説明書に従って滅菌する[163, 173?176]。カテゴリーIA背景動脈カテーテルは通常、橈骨動脈または大腿動脈に挿入し、持続血圧モニタリングと血液ガス測定を行うことができる。動脈カテーテルのCRBSIリスクは、非コーティング・カフなし・非トンネル型の短期CVCに関連するものと比べて低い(1,000カテーテル日あたり1.7 vs 2.7)[6]。しかし、CRBSIリスクは動脈カテーテルとコーティング・カフなし・非トンネル型の短期CVCでは同等である[6]。CVCとは異なり、動脈カニューレ挿入中に完全なバリア予防策を使用することは動脈41