ブックタイトル血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

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概要

血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011|株式会社メディコン

勧告の概要教育・訓練・要員1.血管内留置カテーテル使用の適応、血管内留置カテーテルの挿入・維持管理の適正手順、血管内留置カテーテル由来感染を予防するための適切な感染対策に関して医療従事者を教育する[7-15]。カテゴリーIA2.血管内留置カテーテルの挿入・維持管理に携わる者全員について、ガイドラインの熟知度と励行状況を定期的に評価する[7-15]。カテゴリーIA3.末梢・中心血管内留置カテーテルの挿入・維持管理に求められる能力を持った、訓練された者だけを指名する[14-28]。カテゴリーIA4. ICUにおいて適切な看護人員の水準を確保する。ちなみに、観察研究では、「プールナース1」の割合が高い、あるいは患者に対する看護師の割合が高いことが、看護師がCVC留置患者を管理しているICUにおけるCRBSIと関係していることが示唆されている[29-31]。カテゴリーIBカテーテルと部位の選択末梢カテーテル・ミッドラインカテーテル1.成人患者では、カテーテル挿入には上肢を使用する。カテーテルが下肢に挿入されている場合は、できるだけ早く上肢に挿入し直す。カテゴリーII2.小児患者では、上肢もしくは下肢または頭皮(新生児または乳児の場合)をカテーテル挿入部位として使用できる[32, 33]。カテゴリーII3.使用の目的と期間、既知の感染性・非感染性合併症(例:静脈炎や血管外漏出)、カテーテル挿入施行者の経験を踏まえてカテーテルを選択する[33-35]。カテゴリーIB4.血管外漏出が起これば組織壊死を招くおそれがあるため、輸液剤や薬剤の投与に金属針の使用を避ける[33, 34]。カテゴリーIA5.輸液期間が6日を超えると見込まれるとき、ショートタイプの末梢静脈カテーテルではなく、ミッドラインカテーテルまたは末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC:peripherallyinserted central catheter)を使用する。カテゴリーII6.圧痛を確認するためドレッシングを介して触診で日常的にカテーテル挿入部位を評価し、また透明ドレッシング使用の場合は視診でも評価する。ガーゼと不透明ドレッシングは、患者に臨床徴候が見られない場合は外す必要はない。局所圧痛またはその他CRBSIが見込まれる徴候が患者にある場合は、不透明ドレッシングを外して部位を視診する。カテゴリーII7.患者に静脈炎の徴候(熱感、圧痛、発赤、触知可能な静脈索)あるいは感染症の徴候があるか、カテーテルの機能不全が見られる場合、末梢静脈カテーテルを抜去する[36]。カテゴリーIB1病院勤務の看護師で、特定の部署を担当せず、人手が求められるさまざまな部署で働く。6